「そう教わった」を検証する 上部頸椎勉強会2026 活動報告
2026年 上部頸椎勉強会を開催しました

2026年6月7日・8日の2日間にわたり、上部頸椎勉強会を開催しました。
今回も全国から多くの先生方にご参加いただき、非常に濃い2日間となりました。
脳波を用いた検証では、現在体表面温度などを指標として行われている「アジャストメントが必要かどうか」の判断について、より上位の脳機能から評価できないかという新たな視点での取り組みが紹介されました。
普段とは異なる切り口から神経系を捉えることで、新たな可能性を感じる内容でした。

スラスト再現性の検証では、各個人の癖や現状を客観的に確認する良い機会となりました。
特にターグルリコイルテクニックにおいては、基本が身についている場合、わずかな修正で精度をさらに高められる可能性が示されました。
一方で、これまで十分に触れてこなかった場合には、一度の修正だけでは改善しきれない側面も見られ、技術習得には継続的な鍛錬が必要であることも改めて確認できました。

臨床判断の検証では、同じ症例を前にしてもテクニックや考え方によって判断基準が異なることが明らかになりました。
また、検査結果についても、施術者の習熟度や感覚の違いによって同一の結果が得られない場合があることを確認することができました。
スラストシミュレーターを用いた検証では、手によるアジャストメントが客観的なデータとして可視化され、自身の癖や改善点を再認識する貴重な機会となりました。
「そう教わった」を検証する
そして私は、「上部頸椎カイロプラクティックにおける各種臨床所見と画像分析との整合性検証」と題し、経験的に語られてきた各種所見と、画像分析によるリスティングとの整合性について発表を行いました。

今回の検証を行ったきっかけは、とてもシンプルな疑問でした。
「耳の低い側がリスティング側」
「肩の低い側がリスティング側」
上部頸椎カイロプラクティックの世界では、こうした経験則を耳にすることがあります。
しかし、それらが実際にどの程度画像分析と整合しているのかを検証した資料を、私は見たことがありませんでした。

そこで、「そう言われている」「そう教わった」
それらを否定するためではなく、実際に確認し、どの程度整合しているのかを検証することを今回のテーマとしました。
今回の発表を通じて改めて感じたのは、「正しいか間違いか」を決めることよりも、実際に確認し、検証する姿勢そのものの重要性です。
確認し、検証し、更新する
前回に引き続き、今回の勉強会を通じて改めて感じたのは、「そう教わった」をそのまま受け入れるのではなく、自ら確認し、検証し、更新し続けることの大切さです。
また、実際に足を運び、自分とは異なる考え方や意見に触れることで、新たな視点や気付きが得られる機会があることも再認識しました。
私自身、CBCTによる画像分析を始めてから、自分の考えや評価方法が少しずつ変化してきました。
確認できるものを確認する。
事実を知る。
そして必要であれば修正する。
その積み重ねが、より良い結果へ近づくための一歩になるのだと思います。

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
また次回、それぞれがバージョンアップした状態でお会いできることを楽しみにしております。
賀来 裕貴


